隣の青は芝い

めっきり寒さの厳しくなってきた。先週までエアリズムを着ていたのだけれども、とうとうヒートテックに袖を通した。私は物をあまり持ちたくなく(ミニマリストという訳でもないのだが)、したがって洋服などの手持ちが少ない。だからこういう、急に寒くなるなどの気候変動には専ら弱い。

 

先日まで薄手のアウターの中にインナーダウンを着て、なんとか寒さをごまかしていたのだが、どうやらもうごまかしきれないらしい。靴を履き勇んで外へ出るも、目的地まで震えの止まらない。これは困ったことになった。早急に厚手のアウターの要る。コートを持っていない訳ではないのだが、とある理由で手元にない。八方塞がりである。

 

というわけで(前置きの長くなったが)、先日新たにアウターを買った。気に入っているブランドのエムエーワン。色はネイビーで、カジュアルな格好が好きなので合わせやすい。しかし、これで万事解決かと問われればそうではない。越冬する分には問題のないが、危惧するは己の心の移ろいやすさである。例えかなり頭を悩ませて買った洋服でも、おろしてすぐに気に入らなくなってしまうことのあるのだ。

 

果たしてそれは何故か。私はベーシックなものが好きで、街でよく見かける格好をすることが多い。それゆえ客観的に自分自身の格好を見せつけられる形となりやすいのである。もちろんベーシックな格好とはいえ、似合うかどうかは人によりけりだ。それは頭で分かっているが、どうしても他人が自分と同じような格好をしているのを見かけた際、それに対して「ワー ダサいな 変だな」と少しでも思ってしまうと「まさか自分もあんな風に見えているのではなかろうか?」と悩み出し「もう着たくない」という心になってしまう。おろしたてのコートだって急に、そう明日とか、気に入らなくなっちゃうかも知れないのだ。 

 

まだ11月の中旬で、冬の寒さはこれからが本番である。どうか先日買ったばかりのエムエーワンを、気に入って着つづけてほしいのだが。