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雨の日はいつもだめ

第一夜

私はとにかくタイミングが悪い。間の悪いというか。先日恋人から誕生日プレゼント(すこし早いのだけれども)にアイフェイスを買ってもらえる運びとなり、それまでずっと裸のアイフォーンを使っていた私は、内心「落とさないのに頑丈なケースを使うというのは宝の持ち腐れではあるまいか?」と不安に思っていた。しかしそのような危惧をも凌ぐかわいらしさがアイフェイスにはあり、そのあたりはウヤムヤにすることにした。

 

そして「プレゼントが届いたからとりにおいでよ」という恋人の甘言に釣られ、自転車をこぎ恋人の家まで行くことに。恋人の家までの道中には坂があるのだが、立ちこぎをして一気に駆け上がろうとサドルから尻を離したその刹那。スッと私の裸のアイフォーンがポッケからこぼれ落ちたのである。あと少しでアイフェイスを纏えるというのに、それを待たずして私のアイフォーンは果敢にもポッケより舞い降り、背面に傷を負った。

 

その旨を恋人に話すと、「もう少しで貰えるというタイミングで落としたというのがいいねえ」とニタニタ笑っていた。