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cocoa

幼き日の思い出というのが私にもある。小学生の時分、日曜日には必ず家族みんなで朝ごはんを食べるという決まりがあった。だいたいが山盛りのフレンチトーストであったのだけれども、その時父親が必ずココアを飲んでいたことをよく覚えていている。コカ・コーラの白くまが散りばめられたデザインのマグカップで、よく使い古されていたように思う。

 

まず250mlの牛乳を小さいナベで温め、頃合いを見計らって森永のココア・パウダーを入れる。粉がすべて牛乳に溶けきったところでコーヒー・クリームを50ml追加しよく混ぜる。そして砂糖を2スプーン加え、塩をひとつまみ。仕上げにホイップクリームをのせれば完成。父親はいつも面倒くさがって自分の分しか作らなかったが、機嫌の良いときなどには(ごくまれに)私の分も作ってくれた。

 

11月も終盤となり、これから本格的に冬が来る。寒さのめっきり厳しくなると、私はきまって父親のココアを思い出す。