赤い電車

幼少の頃私は電車がすきだった。祖母の家の近くを通るJRを見に行きたいと、私があまりにせがむので両親はほとほと困ったと聞く。小さき者たちは、一方で特撮ヒーローを好み、一方で仮面ライダーを好み、一方でウルトラ戦士を好んだ。困ったお子だった私は機関車トーマスをとりわけ好んだ。

 

我が家には和室があるのだけれども、洋室とを隔てる扉には溝があり、それが扉を滑らせる助けとなっている。幼き私はその溝にトーマスやパーシーをこれでもかと敷き詰めて遊んでいた。機関車らが仕事を終えて車庫へ帰るシーンが一等すきだった私は、綺麗に彼らを敷き詰めて、その再現によく腐心したものである。

 

月日は流れて大人になった私であるが、今も電車はすきで、移動手段は専ら電車である。時間があるときには、急行から追いこされるだけの普通電車にコソコソと乗り込んで楽しんでいるし、何より目的地に運ばれている間、何をしてもいいというのがうれしい。

 

それにしても私が愛用しているICカードのデザインであるが、もう少しどうにかならないものだろうか?